食品業
製造業
建設業
IT・情報通信産業
新潟県はお米の産出額で全国1位の農業王国ですが、製造業や建設業も盛んです。特に製造業は地域の特色を生かした地場産業が集積しており、洋食器などの金属加工をはじめとして、その技術力は世界的にも高く評価されています。また創業が100年以上の老舗企業も数多くあるほか、IT・情報通信の企業も活躍しています。
食品業
当県の食料品産業は、米をはじめとする豊富な農林水産物の産地として、恵まれた立地条件のもとに、県下全域に分布しています。中でも、米菓、清酒、水産練製品、みそ等は全国的にも有名です。平成26年の食料品産業が県製造業全体に占める割合は、事業所数で15.8%、従業員数で20.4%、製造品出荷額等で17.3%を占めています。
データで見る新潟の食品業
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お米の産出額 1,284億円(平成27年) 1位
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米菓出荷額 1,918億円(平成26年) 1位
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酒蔵の数 97場(清酒製造免許場数/平成27年度) 1位
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栽培きのこ類 産出額 386億円(平成27年) 2位
製造業
新潟県には精密加工や金属プレスなど、ものづくりには欠かせない高度な基盤技術が集積し、オンリーワン技術を持つ企業が多数活躍しています。出荷額では金属洋食器、石油ストーブ、米菓などが全国1位となっており、ニットを中心とした繊維産業も全国有数の地位にあります。また、新しいものと伝統あるものが共存、調和しているのが特徴です。
本県では、県内に事業所がある製造業で、日本や世界でトップクラスのシェアをもつ企業や、世界的に注目される技術を有する企業を、にいがたモノ・クリエイトにより広く紹介しています。
新潟県の企業紹介ガイドブック 「にいがたモノ・クリエイト」
(掲載企業は岩塚製菓株式会社、株式会社コロナ、日本精機株式会社など、モノづくり企業100社以上)
伝統的工芸品
新潟県には、地域の気候風土を生かした様々な工芸品が発達し、今なお脈々と受け継がれています。経済産業大臣指定の「伝統的工芸品」は、現在13産地16品目にのぼり、これは京都府に次いで全国で2番目の多さです。
村上木彫堆朱(むらかみきぼりついしゅ)
文政年間に江戸から伝えられた技法を基にしています。木地に繊細な彫刻を施し、その彫刻をより引き立たせる指頭(しとう)塗りという独特の塗りの技法を用います。
【昭和51年2月26日指定】
越後三条打刃物(えちごさんじょううちはもの)
鎌、鍬(くわ)、和釘(わくぎ)などから始まり、包丁、鉋(かんな)、鑿(のみ)、木鋏(きばさみ)等、多くの種類の打刃物に発展しました。
【平成21年4月28日指定】
小千谷縮(おぢやちぢみ)
独特のシボ(しわ)によって肌にベタつかずさわやかな着心地で、優れた通気性と吸湿性を持った清涼感あふれる夏物着尺地です。
【昭和50年9月4日指定】
新潟県の伝統的工芸品
羽越しな布、村上木彫堆朱、新潟・白根仏壇、新潟漆器、加茂桐簞笥、三条仏壇、越後三条打刃物、燕鎚起銅器、越後与板打刃物、長岡仏壇、小千谷縮、小千谷紬、塩沢紬、本塩沢、十日町絣、十日町明石ちぢみ
成長分野の産業振興
日本のものづくり産業を牽引し、支えてきた新潟の技術力。県内各地で、今後成長が期待される産業への進出が始まっています。
新エネルギー産業
再生可能エネルギー等による持続可能な地域社会を目指して、太陽光発電や地中熱などの導入を促進するとともに、再生可能エネルギー分野への県内企業の参入を支援し、関連産業の育成を図っています。
健康産業
介護や配慮が必要な方向けの食品や、高圧処理をした無菌包装米飯など、多様なニーズに応える食品開発が活発に行われています。
航空機産業
航空機材料となる新素材や、軽量・耐熱金属の切削加工技術の高度化のため、県内企業と県工業技術総合研究所が共同研究を行っています。
AI(人口知能)・IoT(モノのインターネット)
生産性の向上などが期待されるAIやIoTの活用を促進するために、企業や大学等が参画する研究会や、運用効果・課題を検証するための導入実証等を行っています。
データで見る新潟の製造業
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金属洋食器 出荷額 117億円(平成26年) 1位
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石油ストーブ出荷額 446億円(平成26年) 1位
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ニット製セーター他の出荷額 178億円(ニット製セーター・カーディガン・ベスト類の出荷額/平成26年度) 1位
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伝統的工芸品指定品目数 16品目(国指定・平成29年) 2位
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利器工匠具・手道具 出荷額 125億円(平成26年) 2位
さらに詳しいデータは下記をご覧ください。
出典:新潟県あれこれ全国ベスト5(新潟県の日本一)
建設業
新潟県は、建設業の事業所数が全国で2番目に多い都道府県です。また、人口10万人当たりの建設業で働く人の数は全国1位です。多くの企業と人の力が、魅力あるまちづくりや、新潟が誇る充実した道路網を支えています。
自分の関わった仕事が大きな形となり、地域や地図に残ります。地域に貢献したい、形に残る仕事がしたい、という方にとっては特にやりがいのある仕事です。
また、もっと女性が活躍できる建設業へ向け国土交通省などが制度・環境整備を進めており、建設産業で働く女性も増えています。
データで見る新潟の建設業
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建設業 従業者数 4,375.7人(人口10万人当たり)(平成28年) 1位
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建設業 事業所数 593.3事業所(人口10万人当たり)(平成28年) 2位
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建設業 女性従業者数 16,141人(平成28年経済センサス-活動調査) 12位
IT・情報通信産業
インターネットの世界では、都会であることの優位性はありません。新潟からでも、全国・世界へと事業を展開するチャンスがあります。また、仕事を通して地域の活性化に貢献できることもIT・情報通信産業の魅力です。
新潟のIT・情報通信産業で活躍する人
立川和行さん
新潟市在住
株式会社ユニークワン
代表取締役
ITで新潟の空気を変える!
- 新潟発メガベンチャーを目指す起業家の挑戦 -
2014年4月にインターネット広告会社・株式会社ユニークワンを創業。ユニークワンでは、GoogleやYahoo!の広告、ソーシャルメディア広告・運営代行などを中心にインターネットでの広告に特化した事業を実施。
「インターネットの世界では都会である優位性はありません。もちろん、新潟にいるからといって有利だということもない。新潟にはグローバルに事業展開する有名メーカーも多いですが、新潟で創業したから全国・世界に進出できたわけではなく、良い商品をつくっていたから成長できたのだと思います。自分も同じことができれば楽しいですね。この土地で自分にしかできないことを真剣にやれば、それが一番の地域貢献になると思います」
※にいがたU・Iターン総合サイト「ニイガタビト」2017年8月30日掲載記事を再編集したものです。
杉野拓馬さん
新潟市在住
株式会社シアンス
営業グループマネージャー
若い力を結集して、地元新潟の活性化・発展に!
1989年7月に創業した株式会社シアンスでは、Webサイト・Webアプリ制作、システム開発事業を展開。
お客様の要求や課題を深く追求しながら、高付加価値のサービス、きめの細かい顧客サポートを提供しています。
「お客様の要望や課題を正確に把握し、その企業の特長を活かしたIT活用やWeb戦略を提案しています。
お客様とともに発展・成長していくことはモチベーションになっていますし、それが地域への貢献にも通じていると思います。
また一方で、新潟で働きながらも全国・世界に展開するプロジェクトに携われることもIT業界の大きな魅力だと感じています。
若手のメンバーも多いですが、一人ひとりがプロフェショナルとしての自信も持ち、ITを通じて地元新潟を盛り上げていきたいと思います。」